歯周組織の再生

風邪をひいても体は自然に治りますが、むし歯になって一度歯に穴が開いてしまうと自然に元に戻ることはありません、これは歯にはほとんど細胞が無い(無機質)ためです。しかし歯周組織(歯肉、歯槽骨、セメント質)には細胞があるため自分自身で治す能力があります。この歯周組織に特殊な方法で働きかけて、その細胞を積極的に増やすことができ、失われた組織を再生させることが可能になりました。

歯周病の治療の目的は、歯周ポケットを無くし細菌を減らし、歯周組織の破壊を防ぐことです。歯周病の初期の段階では歯磨きや簡単な歯石除去だけで治癒しますが中等度から重度の場合多くは歯周外科処置が必要になります。従来の外科処置に加えて再生治療が行えることにより保存困難であった歯が保存できるようになりました。

一般的に、歯周病により歯肉の下の歯槽骨が垂直的に溶けている場合は再生治療が可能で、水平的に溶けている場合は切除療法が適用されます。これらの使い分けは患者さまのお口の状態を診査・診断させていただき判断します。現在、エムドゲイン法、GTR法、骨移植法の3つの方法がつかわれており、時としてこれらを組み合せて用いることもあります。

歯周組織再生治症例

矢印の位置まで骨が溶けてしまい、このままでは抜歯になってしまいます。   再生治療により骨を増やすことができ、抜歯をせず保存することができました。
骨が三角形のように溶けています。   骨が増え正常な形に改善されました。