根管治療とは?

虫歯の部分が神経にまで達してしまい、神経が感染している時に行う治療です。
根管治療は大きく2つに分かれます。

1.歯周炎:虫歯が歯の神経まで進行し、感染した状態

  • むし歯
    虫歯が歯の神経まで進行していて、神経が感染しています。
  • 洗浄器具
    歯の神経と感染物を完全に取り除き、根管を消毒・洗浄します。
  • 封鎖する薬
    消毒・洗浄が終わったら、薬で完全に封鎖します。
  • かぶせ物
    土台を立てて、かぶせ物を付けて治療は終了です。

2.根尖性歯周炎:歯の根の先端に膿がたまった状態

  • 膿
    根の先端(根尖)に膿がたまっています。
  • 洗浄器具
    先端の膿を取り、消毒の薬を入替えます。膿が無くなるまで、数回の治療が必要です。
  • 封鎖する薬
    消毒・洗浄が終わったら、薬で完全に封鎖します。
  • かぶせ物・土台
    土台を立てて、かぶせ物を付けて治療は終了です。

根管治療は難しい?

1本の歯には、根管が1本から4本まで多様に存在しています。そのため治療を行い完全に封鎖するためには回数と時間が必要です。1つの根管は1mm以下で、根の先は0.1~0.3mmという非常に細かく形が複雑なため、管の内部の神経や感染物質をとり除き薬を詰めるのには長い時間が必要になります。

また、長期的に細菌に浸された歯も多く、複雑な神経の枝に入った細菌の除去に困難を極める事が多いため難しいのです。

このように根の治療はとても高い技術が必要になるため、日本以外の国では根管治療を専門に行う歯科医師(歯内療法専門医)が存在する程重要とされています。日本はこの治療技術が大変遅れていますが、最近やっと国内においてもこの根管治療を専門に行う診療所が出来ています。高度な技術や設備を必要とするため数は多くはありませんが、これから確実に増えていくと思われます。

何度も出来ない再治療

再治療(感染根管処置)の成功率は、最初の治療(抜髄処置)に比べて低く、また再治療を何度も行う事でしっかり噛むことが出来なくなってしまったり、神経を取ってしまった歯は弾力性を失い、折れやすくなることからヒビが入る、折れてしまうというリスクが伴います。そうなると再治療どころか最終的に歯を抜かなければならない事も起こりうえます。

では、なぜ再治療になるのでしょうか。

その理由は上記でも挙げた様に、根管の大きさは1~0.3mm、形は真っ直ぐではなく曲がっており、細かい枝がいくつも出ています。この中を洗浄する事が必要になりますが、管が細く湾曲してしるため肉眼では管の中を見ることが出来ません。そのため管の中に神経や細菌を取り残してしまい、将来問題を起こす事があります。

根管は木の根と同じ
根管の中は非常に複雑な形をしており、木の根っ子と同じです。
根管治療の成功率
根管治療が成功しない割合は52%!!

根管治療で大切な事は最初の治療を成功させる事

根管治療で重要な事(成功率を上げる)は、根の奥までしっかり洗浄し、再び菌が入ってしまわないよう薬を細部まで詰めてある環境を作る事です。

また、その環境を初めて神経を取る際に作られていれば再治療を行う必要もなく、最終的に歯を抜かなければならない状態を防ぐ事も出来ます。

しかし、現在健康保険で行われる治療には使用材料や技術に限界があるため、上記のグラフのように成功率はあまり高くありません。

当クリニックでは非常に成功率が高い米国式根管治療の技術を導入しましたのでご紹介させていただきます。健康保険での治療も行っておりますが、ご希望の方には米国式根管治療を自由診療にてご提供させていただきます。

保険治療 米国式根管治療
視野 肉眼 マイクロスコープ(顕微鏡)
清掃器具(ファイル) ステンレススチール製 ニッケルチタン製
FC.FG(発癌性物質) 水酸化カルシウム
根充 側方加圧根充(ラテラル) 垂直加圧根充

根管治療を成功させるための重要な4つのポイント

1.マイクロスコープ(顕微鏡)の使用

顕微鏡

現代の医療では、脳外科、眼科、耳鼻科など広い分野で当然の様に使われているマイクロスコープが最近では歯科の治療でも普及され始めています。医科で使用する場合は大体1mm単位を見るためにマイクロスコープを使用しますが、1mm以下の部分を治療する歯科では最も必要とされます。使用する事により、肉眼では見えなかった根の奥の状態を拡大し明るくした上で見る事が出来るようになり、確実性のある精密な治療を行う事が出来るようになりました。

2.ラバーダムの使用

ラバーダム ラバーダムとは、治療する歯のみを露出するゴムのシートの事を言います。これを使用することで、治療途中で細菌が多く含まれている唾液の進入を防ぐこと、術野の明示、周囲組織軟組織の保護する事が出来ます。特に根管治療では最も重要とされる菌が入 り混まないよう防ぐためにもラバーダムの使用は欠かせません。

3.ニッケルチタン製のファイルを使用

ファイルとは根の奥を削ったり、軟組織を除去するときに使用するやすりの事です。保険治療で使用されるファイルは通常ステンレス製のものですが、ニッケルチタン製のファイルを使用します。
ニッケルチタンはステンレスに比べ、高い弾力性を有するためしなやかに曲がり、彎曲している根にも直線化することなく使用出来る事が評価されています。
健康保険治療ではファイルは消毒し使い回していますが、刃物である以上何回も使う事は切れ味が劣るため、根管の中をきれいに出来ません。当クリニックでは、ファイルは全て新品を用い、使いまわしは致しません。

ラバーダム

4.管の中をきれいにした後垂直加圧根充を行う

コンティニュアスウェーブ 垂直加圧根充とは、薬を根管内部に器械で圧力をかけて垂直に押し込んでいく方法です。薬は半固体化の状態で、隙間なく圧力できっちりと密封状態にできます。

※何かご不明な点がございましたら、スタッフまでお申し出下さい。

歯内療法(顕微鏡を使った根の治療)料金表

マイクロエンドドンティックス(顕微鏡を使った歯の神経の治療)

歯髄炎(抜随)※ラバーダム・隔壁代・投薬代含む
前歯 1本 ¥43,200
小臼歯 1本 ¥54,000
大臼歯 1本 ¥86,400
根尖性歯周炎(再治療)※ラバーダム・隔壁代・投薬代含む
前歯 1本 ¥54,400
小臼歯 1本 ¥75,600
大臼歯 1本 ¥97,200
メタルコア除去 ¥5,400
MTA根充 ¥10,800
破折リーマー除去 ¥32,400
支台築造(ファイバーコア) ¥21,600

上記金額は税込価格になります。<2017年1月現在>