目に見えない”細菌”と”力”への対応
従来の歯科治療で撮影されていたエックス線撮影は、三次元的な人体の構造を二次元的な平面に投影したものであり、歯や顎骨の三次元的な構造や、病変と周囲組織との三次元的な位置関係は診断できませんでした。
また体の構造上、デンタルレントゲンは皮質骨(骨の表面を構成する硬くて緻密な骨)の吸収を伴わないと透過像が認識できない等の欠点があり、病気を見逃してしまう可能性もありました。
当クリニックではより詳細な診断が行えるように、人体の任意の断面微細構造が表示できる歯科用コーンビームCT(CBCT)を導入しています。通常のレントゲンは国内の歯科医院で約95%も普及しているのに対し、歯科用CBCTはわずか10%(2014年時点)と、医院によって診断精度に差が生じる要因の一つとも言えるでしょう。
CBCTの主な特徴の一つは、微細な骨構造を抽出する能力です。
このため、とりわけ頭頸部の診断に適していますが、歯科領域では次の目的に使用されています。
2Dでは赤丸の病変がはっきりと認識できませんが、3Dでは病変がはっきりと認識できます。
この写真では病変がはっきり写っていない
いろんな角度から見ると病変の位置・大きさがはっきり写っています