歯がボロボロで歯医者に行くのが恥ずかしい?対処法を現役歯科医師が解説

「歯がボロボロで恥ずかしくて歯医者に行けない」、「こんな状態を見せたら怒られるのでは」と悩んでいませんか?

長年歯科医院から足が遠のいてしまい、気づけば歯の状態が悪化して、ますます受診しづらくなってしまう方は少なくありません。

実は、同じような悩みを抱えている方は非常に多く、歯科医師の立場から見ても、決して珍しいケースではないのです。

むしろ、勇気を出して来院してくださったことに感謝の気持ちを持っています。

この記事では、長野県松本市の歯科医院「望月デンタルクリニック」の院長が、歯がボロボロで歯医者に行けない理由や歯科医師の本音、そして安心して受診できる方法について詳しく解説します。

この記事が、一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

なぜ歯がボロボロでも歯医者に行けない?

歯がボロボロになっていても歯医者に行けない理由には、いくつかの共通したパターンがあります。

まずは、多くの方が抱えている不安や悩みを見ていきましょう。

1.ボロボロの歯を見られるのが恥ずかしい

「こんなにひどい状態を歯科医師に見せるのは恥ずかしい」という気持ちは、とても自然な感情です。

普段の生活でも、口を大きく開けて笑うことを避けたり、マスクで隠したりしている方も多いでしょう。

黒くなった虫歯や欠けた歯、抜けたまま放置している歯など、自分でも気になる状態を歯科医療のプロフェッショナルに見せることに強い抵抗を感じるのは当然のことです。

特に長期間歯医者に行っていなかった方ほど、この恥ずかしさは強くなる傾向があります。

2.歯医者に怒られるのではという不安

「なんでこんなになるまで放っておいたの?」、「もっと早く来ればよかったのに」といった言葉をかけられるのではないかという不安も、受診をためらう大きな理由の一つです。

過去に歯科医院で厳しい言葉をかけられた経験がある方や、友人からそのような話を聞いたことがある方は、特にこの不安が強くなります。

「だらしない」「自己管理ができていない」と思われるのではないかという心配から、一歩を踏み出せなくなってしまうのです。

3.治療の痛みへの恐怖

歯科治療に対する「痛い」「怖い」というイメージも、受診を妨げる大きな要因です。

特に子どもの頃に痛い治療を受けた経験がトラウマになっている方は少なくありません。

歯がボロボロということは、それだけ治療も大がかりになり、痛みも強いのではないかという想像が、恐怖心をさらに増幅させてしまいます。

「キーン」という治療機器の音や独特の薬品の匂いを思い出すだけで、気分が悪くなってしまう方もいらっしゃるでしょう。

4.治療費への不安

歯がボロボロだと、治療費も高額になるのではないかという経済的な不安も大きな壁となります。

「一体いくらかかるのだろう」、「払えないような金額を請求されたらどうしよう」という心配から、見積もりを聞くことすら怖くなってしまいます。

特に治療が必要な歯が複数本ある場合、費用がどこまで膨らむのか想像がつかず、不安だけが大きくなってしまうのです。

5.時間が取れない

仕事や育児、介護などで忙しく、歯医者に通う時間が取れないという現実的な理由もあります。

特に歯がボロボロの状態だと、治療期間も長くなることが予想され、継続的に通院することへの負担が大きく感じられるでしょう。

このような複数の理由が重なり、「歯医者に行かなければ」と思いながらも、なかなか一歩を踏み出せない状況が続いてしまいます。

ボロボロの歯を見てどう思う?歯科医師側の本音

歯がボロボロで恥ずかしいと感じている方が最も気になるのは、「歯科医師は私の歯を見てどう思うのだろう」ということではないでしょうか。

ここでは、歯科医師の率直な本音をお伝えします。

驚いたり呆れたりすることはない

歯科医師は日々、さまざまな状態の歯を診察しています。

重度の虫歯や歯周病で歯がボロボロになっている方を診ることも決して珍しくありません。

そのため、どのような状態の歯を見ても、驚いたり呆れたりすることはないのです。

むしろ歯科医師の頭の中では、「どのような治療計画を立てれば最善の結果が得られるだろうか」「どの歯を優先的に治療すべきか」といった、治療に関する思考が巡っています。

患者さんの歯の状態を批判的に見るのではなく、専門家としてどう治療するかを考えているのです。

来院してくれたことに感謝している

長年歯医者から足が遠のいていた方が、勇気を出して来院してくださることを、歯科医師は心から歓迎しています。

「よく来てくださいました」という気持ちで、患者さんをお迎えしているのです。

恥ずかしさや不安を乗り越えて受診を決意されたその勇気に対して、敬意を持っています。

その決断によって、ようやく患者さんの歯の健康を守るお手伝いができるようになったことを歯科医師は喜んでいます。

怒ったり責めたりすることはない

「なぜもっと早く来なかったの?」と怒られるのではないかという不安を抱えている方も多いでしょう。

しかし、歯科医師は患者さんを怒ったり責めたりすることはありません。

過去のことを責めても、歯の状態が良くなるわけではありません。

大切なのは「今」と「これから」です。現在の状態から、どのように健康な口腔環境を取り戻していくかを一緒に考えることが、歯科医師の役割だと考えています。

歯がボロボロになってしまった背景には、仕事や育児の忙しさ、経済的な事情、歯科治療への恐怖心など、さまざまな事情があることを歯科医師は理解しています。

それぞれの患者さんが抱えている事情に寄り添いながら、最適な治療計画を提案することを心がけています。

できるだけ早く治療を始めてほしいと願っている

歯科医師が最も願っているのは、患者さんが一日でも早く治療を始めることです。

なぜなら、早期に治療を開始すればするほど、救える歯が増え、治療期間も短く、費用も抑えられるからです。

虫歯や歯周病は自然治癒することがなく、放置すればするほど悪化していきます。

今ならまだ残せる歯もさらに放置を続ければ抜歯せざるを得なくなる可能性があります。

患者さんの健康と生活の質を守るためにも、できるだけ早い受診を歓迎しています。

歯がボロボロのまま放置するとどうなる?

「今更どうせ手遅れだろう」、「もう少し我慢すれば…」と考えて、歯がボロボロの状態を放置し続けることには、さまざまなリスクが伴います。

虫歯や歯周病がさらに進行する

虫歯も歯周病も進行性の病気です。

放置していれば、時間とともに確実に悪化していきます。

軽度の虫歯なら数千円の治療費で済んだものが、重度になれば数万円、さらに抜歯が必要になれば、その後の補綴治療(入れ歯やブリッジ、インプラント)で数十万円かかることもあります。

「治療費が不安だから」と放置することは、実は最も治療費を高額にしてしまう選択なのです。

他の健康な歯にも悪影響が及ぶ

一本の歯がボロボロになると、その影響は他の歯にも広がっていきます。

虫歯は隣の歯に感染し、歯周病は周囲の歯を支える骨を溶かしていきます。

また、歯を失うと噛み合わせが変化し、残っている歯に過度な負担がかかるようになります。

その結果、健康だった歯まで痛んでしまい、まるでドミノ倒しのように口腔内全体の崩壊が進んでしまうのです。

全身の健康に深刻な影響を与える

歯の問題は口の中だけにとどまりません。

虫歯や歯周病の原因菌が血液を通じて全身を巡ることで、さまざまな全身疾患のリスクが高まることが研究で明らかになっています。

特に歯周病は、心筋梗塞や脳梗塞といった循環器系の疾患、糖尿病の悪化、誤嚥性肺炎など、命に関わる病気のリスクを高めることが知られています。

また、栄養バランスの偏りによる健康への悪影響も見逃せません。

見た目や精神面への影響

歯がボロボロの状態は、見た目のコンプレックスとなり、精神的な健康にも大きな影響を与えます。

人前で笑えない、会話を避けるようになる、社交的な場に参加できないなど、生活の質が著しく低下してしまいます。

若い世代では、就職活動や恋愛、結婚などの人生の重要な場面で、歯のコンプレックスが大きな障害となることもあります。

長期間このような状態が続くことは、心の健康にとっても決して良いことではありません。

治療がより複雑で困難になる

放置する期間が長くなればなるほど治療は複雑化し、困難になります。

簡単な詰め物で済んだはずの虫歯が神経を取る治療が必要になり、さらには抜歯せざるを得なくなることもあります。

また、顎の骨が痩せてしまうと、将来インプラント治療を希望する場合でも骨を増やす大がかりな手術から始めなければならなくなります。

「今」治療を始めることが、最も負担の少ない選択肢なのです。

歯医者に行く勇気を出すための具体的な対処法

ここからは、歯がボロボロで恥ずかしいと感じている方が、一歩を踏み出すための具体的な対処法をご紹介します。

まずは相談だけでも始めてみる

「いきなり治療を始めるのは怖い」という方は、まずはカウンセリングや相談だけから始めてみることをおすすめします。

多くの歯科医院では、初回に十分な時間をかけて患者さんの話を聞き、不安や希望を丁寧に確認します。

望月デンタルクリニックでも、患者さんとのコミュニケーションを大切にし、治療に対する不安や疑問をしっかりとお聞きしています。

まずは現在の歯の状態を確認し、どのような治療の選択肢があるのか、費用や期間はどれくらいかかるのかを丁寧にご説明します。

相談だけでも歯医者に行くことで、「思っていたよりも親身に話を聞いてくれた」、「治療計画が明確になって安心した」と感じる方が多くいらっしゃいます。

丁寧なカウンセリングを行う歯医者を選ぶ

歯医者選びは非常に重要です。

特に長年歯医者に行っていなかった方や、歯科治療に不安がある方は、丁寧なカウンセリングを行う歯科医院を選ぶことをおすすめします。

以下のようなポイントを参考に、自分に合った歯医者を探してみましょう。

  • 初回のカウンセリングに十分な時間を取っている
  • 患者さんの話を最後まで丁寧に聞いてくれる
  • 治療計画を分かりやすく説明してくれる
  • 無理に治療を勧めず、患者さんのペースを尊重してくれる
  • ホームページや口コミで「丁寧な対応」という評価がある

痛みに配慮した治療を行う歯医者を選ぶ

「治療が痛い」という恐怖心がある方は、痛みに配慮した治療を行っている歯科医院を選びましょう。

現代の歯科医療は大きく進歩しており、さまざまな方法で痛みを最小限に抑えることが可能になっています。

表面麻酔 注射の針を刺す前に、歯茎の表面に麻酔のゲルやシールを塗布することで、針を刺すときの痛みを軽減します。
電動麻酔器 コンピューター制御により、麻酔液を一定の速度でゆっくりと注入することで、圧力による痛みを減らします。
極細針の使用できるだけ細い針を使用することで、刺入時の痛みを軽減します。
笑気麻酔リラックス効果があり、不安や恐怖心を和らげる

これらの方法を組み合わせることで、「思っていたよりも痛くなかった」と感じる患者さんが増えています。

治療への恐怖心がある場合は、事前に歯科医師に相談することで、より配慮した治療を受けることができます。

プライバシーに配慮された環境を選ぶ

「他の人に治療の様子を見られたくない」という方は、個室の診療室がある歯科医院を選ぶのも一つの方法です。

完全個室であれば、周りの目を気にすることなく、リラックスして治療を受けられます。

また、女性の方で「男性の歯科医師が苦手」という場合は、女性歯科医師が在籍している歯科医院を選ぶこともできます。

多くの歯科医院では、ホームページで院内の雰囲気や設備、スタッフ紹介を掲載していますので、事前に確認してみましょう。

治療費について事前に確認する

治療費への不安がある方は、初回のカウンセリングで概算の費用を確認することが大切です。

信頼できる歯科医院であれば、検査後に治療計画とともに費用の見積もりを提示してくれます。

治療費を抑えるポイント

  • 保険診療を選択する:多くの治療は保険適用が可能
  • 分割払いを利用する:クレジットカードやデンタルローンで分割払いが可能
  • 優先順位をつける:緊急性の高い治療から段階的に進める

通いやすい歯医者を選ぶ

継続的な通院が必要な場合、通いやすさも重要なポイントです。

  • 自宅や職場から近い
  • 駐車場がある
  • 土日や夜間も診療している
  • 予約が取りやすい

これらの条件が揃っている歯科医院であれば、忙しい方でも無理なく通院を続けられます。

治療を途中で中断してしまうと、さらに状態が悪化してしまうため、最後まで通える環境を選ぶことが大切です。

歯がボロボロでも選べる治療法

歯がボロボロになっていても、さまざまな治療法があり、必ず改善することができます。ここでは、主な治療の選択肢をご紹介します。

虫歯治療

虫歯の進行度に応じて、以下のような治療を行います。

初期〜中度の虫歯(C1〜C2)

 虫歯の部分を削り、詰め物(レジンや銀歯、セラミック)で修復します。

保険診療であれば、1本あたり数千円程度で治療が可能です。

重度の虫歯(C3) 

神経まで虫歯が達している場合は、根管治療(神経を取る治療)が必要になります。

治療後、被せ物で歯を修復します。保険診療の場合、1本あたり1万円前後が目安です。

非常に重度の虫歯(C4)

歯の大部分が崩壊している場合は、抜歯が必要になることもあります。抜歯後は、ブリッジ、入れ歯、インプラントなどで欠損部を補います。

ブリッジ

失った歯の両隣の歯を削り、橋渡しをするように人工歯を装着する治療法です。

保険診療の場合、欠損歯1本につき1〜2万円程度が目安です。

ただし、支えとなる歯に負担がかかるというデメリットもあります。

入れ歯

歯を失った部分に人工の歯を入れる治療法で、部分入れ歯と総入れ歯があります。

  • 部分入れ歯:5千円〜1万4千円程度
  • 総入れ歯:1万円〜1万5千円程度

保険診療の入れ歯は費用を抑えられますが、自費診療の入れ歯に比べると、装着感や見た目の面でやや劣ることがあります。

インプラント

失った歯の部分の顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。

自分の歯に近い感覚で噛めることが大きなメリットですが、保険適用外のため、費用は1本あたり50万円〜が目安となります。

歯がボロボロでお悩みなら「望月デンタルクリニック」

歯がボロボロで歯医者に行くのが恥ずかしいと感じている方は、決してあなただけではありません。

多くの方が同じような悩みを抱えており、歯科医師としても、患者さんを怒ったり呆れたりすることはなく、むしろ来院してくださったことを歓迎しています。

長野県松本市の望月デンタルクリニックでは、患者さんのお話をじっくりとお聞きし、不安や疑問を解消してから無理なく確実に治療を進めます。

しっかり治療計画を立てて最終ゴールがイメージできて安心して進められるよう、治療計画や費用についても事前に丁寧にお伝えし、納得した上で治療を受けていただけます。

相談だけでも構いませんので、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。

医院名望月デンタルクリニック
院長望月 一彦
TEL 0263-24-8148
所在地〒390-0851 長野県松本市両島1-13
診療時間月~金 9:00-12:30 / 14:00-18:30土 9:00-12:30 / 14:00-17:00

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