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マイクロスコープ

マイクロスコープ(顕微鏡)を用いた歯科治療

「見えない」治療から「見える」治療へ

歯科治療は狭くて暗い口腔内の処置を肉眼で行っているため、実際には見えない・見えていない部分が多く、ほとんどが歯科医師の経験と勘に頼って行われています。その結果、虫歯に感染している部位の取り残しや削りすぎ、歯の神経の中の組織の感染部位の取り残し、人工の詰め物・被せ物の不適合などにより、一度治療を行った部位が数か月から数年でもたなくなり再治療になるケースが多くみられます。歯は何回もの治療に耐えられませんので、再治療を繰り返す悪循環によって早期に抜歯に至ります。
最近ではこの問題を解決する方法があります。それが顕微鏡を用いた治療です。当クリニックの顕微鏡は術野を2倍から34倍に拡大して確認することができ、狭くて暗い部位には顕微鏡から高照度のライトを当てることにより、明るくすることができるようになりました。

マイクロスコープの有用性

多くの情報を得られることで、余分な侵襲や再治療リスクを抑える

明るく拡大することにより治療部位の情報量は数倍になり、的確な診断のもと、取り除かなくてはならない部位と健康な部位の境界が明瞭にできます。今までのように見えていないことで必要以上に削る必要がなくなり、感染して悪くなった部位の適切な除去、歯とぴったり合った適合精度の高い人工歯の作成・装着によって、再治療になる確率を下げることができるようになります。また歯に対して最小の侵襲で処置を行えるようになりました。つまり、1回で治療を終了させて再治療になるリスクを大幅に減らすことができるのです。

顕微鏡を用いた歯科治療は1990年代から行われるようになりましたが、現在日本での普及率は全国約7万軒の歯科医院の10%程度です。
アメリカの歯内療法専門医の資格を取るためには顕微鏡使用は義務化されています。
当クリニックの院長である私は2007年より導入し国内外でトレーニングを受け、現在ほとんどすべての治療に用いて良好な結果を得ています。2012年には日本顕微鏡歯科学会の認定医を取得しました。顕微鏡を用いて治療を行うようになり、今までの肉眼治療との歴然とした差を常に感じています。

5.1倍、8.2倍、13.6倍、21.3倍と、段階的に拡大した状態をお見せします。肉眼では線にしか見えない部分もマイクロスコープで拡大して見ると「NIPPONGINKO」とはっきり見えます。

当クリニックでは治療の状況別に3機のマイクロスコープを専用セッティングして使用しています

根管治療・・・カールツァイス社Proergo(キセノンライト)+カリーナシステム

修復治療・・・カールツァイス社PicoMora(キセノンライト)+カリーナシステム

メンテナンス治療・・カールツァイス社PicoMora(キセノンライト)+カリーナシステム