医療機器紹介
世界標準治療を実現するための高度な医療機器を導入しています。
マイクロスコープ
一般的な歯科治療の場合、狭くて暗い口腔内を肉眼または拡大鏡を使って処置するため、どうしても見えない部分が多く、医師の経験や勘に頼って行われることが少なくありません。
そのため、虫歯の感染部位の取り残しや削りすぎ、詰め物や被せ物の不適合によって、治療した歯が再び悪化し、再治療になるケースが多く見られます。
しかし歯は何度も治療に耐えられないため、再治療を繰り返すことで早期に抜歯となるリスクも高まります。
こうした問題を解決するのがマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を用いた治療です。
マイクロスコープのメリット
- 肉眼や拡大鏡で見えない細部まで確認できる
- 見逃しや治療ミスの防止
- 治療回数や再治療の減少
- 写真・動画による治療説明が可能
マイクロスコープは最大34倍まで拡大でき、明るい視野を確保することで、従来見えなかった部分も鮮明に確認することが可能になります。
これにより必要以上に削ることなく、感染部位だけを的確に除去し、より適合精度の高い補綴物(詰め物・被せ物)を作成でき、歯に対して最小侵襲(体への最小の負担)で処置を行えるようになりました。
つまり、1回で治療を終了させて再治療になるリスクを大幅に減らすことができるのです。
拡大鏡(ルーペ)とマイクロスコープの違い
| マイクロスコープ | 拡大鏡(ルーペ) | |
|---|---|---|
| 拡大率 | 2~34倍 | 2〜8倍 |
| 視野の広さ | 狭い(ピンポイントで見る) | 広い(肉眼に近い) |
| 見える細かさ | 微細構造まで確認可能 | 限界あり |
| 特徴 | 高精度・録画も可能 | 手軽・広範囲が見える |
当クリニックで導入しているマイクロスコープ
当クリニックでは、マイクロスコープを2008年から導入し、国内外でもトレーニングを受け、現在ほとんどすべての治療に用いて良好な結果を得ています。
また、2013年には日本顕微鏡歯科学会の認定医を取得し、世界標準治療のガイドラインに沿った治療を目指しています。
歯科用CT(CBCT)
歯科用CT(CBCT)は、従来のレントゲン(X線撮影)では把握しきれなかった骨や歯の形状・神経の位置を、立体的な3D画像で確認できる機器です。
インプラント治療、根管治療、歯周病治療など、精密な診断が必要なあらゆるシーンで活躍します。
また、被ばく線量も大幅に低減されており、安全性にも配慮されています。
歯科用CT(CBCT)とレントゲン
(X線撮影)の違い
| 歯科用CT(CBCT) | レントゲン(X線撮影) | |
|---|---|---|
| 画像 | 3Dで見れる | 2Dで見れる |
| 特徴 | 骨の厚み・高さ、神経や血管の位置まで詳細に確認 | 骨や歯の全体像は把握できるが、厚みや奥行きは分かりにくい |
| 診断の正確さ | 限界あり | 標準的 |
| 被ばく線量 | 手軽・広範囲が見える | より少ない |
| 保険適用 | 自由診療 | 保険適用 |
また体の構造上、皮質骨(骨の表面を構成する硬くて緻密な骨)の吸収を伴わないと透過像が認識できない等の欠点があり、病気を見逃してしまう可能性もあります。
一方で、歯科用CTでは歯の細かな構造を立体的な3D画像で確認でき、精密な診断が必要な場面で大きな力を発揮します。
当クリニックで導入している歯科用CT
通常のレントゲンは国内の歯科医院で約95%も普及しているのに対し、歯科用CTは全国の歯科医院のうち約10~15%程度でしか導入が進んでいません。(※2023年時点)
また、当クリニック院長は2013年に日本顕微鏡歯科学会認定医を取得しております。
インプラントナビゲーションシステム
(ガイデッドサージェリー)
当クリニックではインプラント埋入の精度を向上させるために、全ての患者さんにインプラントナビゲーションシステムを用いた、ガイデッドサージェリー(ガイド手術)を行っています。
X-GUIDEについて
X-Guideは、インプラント手術時に活用されるノーベルバイオケア社の最新ダイナミック3Dナビゲーションシステムです。
事前にCTで撮影した3D画像データをもとに、リアルタイムでドリルの位置・角度をガイドし、インプラントを理想的な位置に正確に埋入できます。
従来の「サージカルガイド」は静的な型でサポートしていましたが、X-Guideは術中もリアルタイムでモニタリングしながら操作できるため、手術の精度と安全性が飛躍的に向上します。
インプラントナビゲーションシステムのメリット
- 正確なインプラントの埋入ができる
- 手術時間の短縮
- 骨や神経など重要組織への損傷リスク低減
- 難症例や複雑な症例にも対応可能
X-GUIDEによるナビゲーションシステムでガイデッドサージェリーを行うことで、治療計画で決めたインプラント埋入位置・角度・深さ通りに手術が可能です。
骨の中の神経や血管の位置をリアルタイムに確認しながら手術を実行できるため、より安全で精度の高いインプラント手術が受けられるようになります。
ガイデッドサージェリーの流れ
- CT撮影
- 3Dデータを元に治療計画
- 治療計画の説明
- Guideを用いてインプラント手術
- 術後の経過観察
セレック審美治療システム
セレックは、歯の修復物(詰め物・被せ物)をコンピューター制御で設計・製作できるCAD/CAMシステムです。
従来は型取りから技工所への依頼、完成まで1~2週間を要しましたが、セレックなら1回の通院かつ90~120分の治療時間で、高精度なセラミックの修復物を装着できます。
また、金属を一切使用しないため、金属アレルギーの心配もありません。見た目も天然歯に近く、審美性にも優れています。
セレックシステムのメリット
- 歯をスキャンするだけの「デジタル型取り」
- 高品質なセラミック修復物が短時間で完成する
- 見た目が天然歯に近い
- 歯科技工所への外部委託が不要
- 金属不使用でアレルギーリスク低減
- 色調・形状もオーダーメイドで再現
セレックシステムでの詰め物・被せ物製作の流れ
- 患部を3Dスキャン
- コンピュータ上で修復物を設計
- 機械が自動でセラミック加工
- 歯にその場で装着
クラスB滅菌システム
歯科治療で使われる器具は、患者さまごとに徹底的に清潔に保つ必要があります。
そのため、望月デンタルクリニックでは「クラスB滅菌システム」という世界最高水準の滅菌器を導入しています。
「クラスB滅菌」とは、医療先進国のヨーロッパ規格(EN13060)で定められた最も厳しい基準をクリアした滅菌方法です。
一般的な歯科医院で多く使われている「クラスN」や「クラスS」よりも、器具の内部や細い管の奥まで、確実にウイルス・細菌・微生物を死滅させることができます。
その他機器
(オペレーザーPRO)
(ノーベルバイオケア)
(コアフロント)
(セキムラ)
(モリタ)
よくある質問(Q&A)
また、治療期間や痛み・不快感も軽減できるため、患者様の負担が大幅に少なくなります。
これにより再治療の悪循環を防ぐことができます。
安全性にも十分配慮しています。
見えない部分の「見える化」や、治療説明の分かりやすさにもこだわっています。