【ご報告】歯科用CBCT認定医を取得しました
〜より確かな診断と安心の治療のために〜
このたび当院では、日本歯科放射線学会が主催する「第6回歯科用CBCT認定講習会」を受講し、
認定試験に合格したことで、歯科用CBCT認定医の資格を取得いたしました。
これは、歯科用CT(CBCT)に関する高度な知識と診断能力を備えていることを、専門学会が正式に認めた証です。

■ CBCTとは?
CBCT(Cone Beam Computed Tomography:コーンビームCT)は、
歯や顎の骨、神経の位置、病変の広がりなどを立体的に映し出す3次元画像診断装置です。
従来のレントゲンでは見えにくかった骨の厚み、歯の根の形、隠れた病巣なども、鮮明に、かつ立体的に確認できるのが大きな特徴です。
■ CBCTの使用目的と有用性
当院ではCBCTを以下のような診療に活用しています:
- 根管治療(歯の神経の治療)で、複雑な根の形や見逃しやすい感染部位の確認
- 親知らずの抜歯における神経との距離の確認と安全性の向上
- インプラント治療で、顎の骨の状態や神経・血管の位置を詳細に把握し、正確な埋入計画に役立てる
- 歯周病の骨吸収の評価や、歯の破折、歯根の異常などの微細な病変の発見
- 顎関節症や腫瘍などの骨病変の診査
このようにCBCTは、診断の正確性を飛躍的に高め、治療の安全性・予知性の向上に欠かせない技術となっています。
■ 患者さんにとってのメリット
CBCTを用いた診断は、次のような患者さんに大きな安心をもたらします:
- これまで原因がはっきりしなかった症状の「見える化」
- 治療前に、今の状態とリスク、治療方針をしっかり説明できる
- 無駄な治療や失敗のリスクを減らせる
- 体に優しい低被ばく設計で、撮影時間も短時間
今回の「CBCT認定医」取得を機に、より正確で質の高い診断と安全な治療をご提供できるよう、
スタッフ一同いっそう努力してまいります。
今後もどうぞ安心してご相談ください。