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精密審美補綴治療

抜歯や再治療を防ぐ修復治療

あなたの治療した歯は長持ちしますか

日本の虫歯治療歯がどのくらい持つのかご存じですか? 
10年で55%の歯は再治療が必要となり、とても低い成功率となっています。

皆さんは治療をすれば虫歯が治ると思っていませんか?残念ながらそうはいかず、日本における虫歯の成功率を見るとかなり厳しい現実が見えてきます。データからもわかるように成功率が低く、再発・再治療を繰り返しながら早期に歯を失っていく負のスパイラルになるのがほとんどのパターンです。

当クリニックでも治療のほとんどは過去の治療のやり直しです。人生100年時代であなたの歯は今のままで持つのでしょうか?日本のこの状況が普通なのかというと決してそうではなく、歯科治療先進国の欧米の成功率はかなり高い状態です。

虫歯治療で大切な4つのポイント

Reason1. 最小の侵襲で治す(MI)
Reason2. 高品質な材料を使用 ~様々な研究データに基づいた最良の材料を使用~
Reason3. 専用設備で精密修復
Reason4. 精密修復のメンテナンス

Reason 01最小の侵襲で治す(MI)

虫歯が小さいうちは感染部位のみをマイクロスコープを用いて確実に除去し、健康な部分は極力残してコンポジットレジンというプラスチックを接着剤を用いて直接詰めてしまうのがよいでしょう。
直接詰めることができないくらい大きな虫歯の場合は、虫歯を除去した後、人工歯が入る場所を作って間接的に人工歯を作製し、接着剤で装着します。
一般的には歯を削って型を取って後日装着されますが、そうすると歯を削ったところが唾液などに汚染され歯の内部に細菌が再侵入したり、汚染面に対して接着剤の効力が減少してしまうので、できるだけ削った面を早期に封鎖するために、当クリニックではCAD/CAM装置(CEREC)によって削った後短時間(2時間以内)に装着までできるようにしています。

虫歯が歯冠のほとんどに生じていたり、神経を取った後、セラミックスを装着するような場合は以下の製作手順を守って作成していきます。

Reason 02高品質な材料を使用 様々な研究データに基づいた最良の材料を使用

歯の治療で使用する材料は全て、体にはもともとは存在しない「異物」です。
したがって当クリニックでは体にアレルギーや為害作用を及ぼすものではなく、「生体親和性の高い」ものを使用。長期間にわたって錆びたり変質しないものを選択しています。
また、人工歯と天然歯をつなぎ留めておく接着剤も重要で、長期安定して効果を発揮するものが必要です。それ以外にも強い力がかかり続ける口の中で耐えられること、見た目が美しいものなど考慮する点は多岐にわたります。

銀歯の下の歯は唾液の侵入によって黒変し、虫歯も生じ歯根破折を起こしている。

変質せずアレルギーなどを起こさない材料を使用

一度口の中に入れた修復物はご自身で外すことができません。本来、体の中にない材料を装着するため、変質せずアレルギーなどを起こさない材料であることが大切です。
特に銀歯は金銀パラジウム合金が口の中で溶けてアレルゲンとして全身に作用し、種々のトラブルを引き起こすことが明らかにされています。
さらに言えば、再発を防ぐために細菌が付着しにくい材料が理想的です。

Reason 03専用設備で精密修復

修復専用マイクロスコープ picomora

虫歯を完全に除去して詰め物やかぶせ物が精密に適合するためには極めて細かい(ミクロン単位)の作業が必要で、肉眼では不可能となります。そのため専用マイクロスコープを用いた精密な作業が必要となります。

  • 確実な感染部位の除去・・・マイクロスコープ
  • 人工物が精密に適合できるための歯の形成・・・マイクロスコープ

その他にも

  • 歯を削る物へのこだわり・・・高品質ダイヤモンドバーバー、SONIC
  • 精密な型取りへのこだわり・・・圧排とラバー印象
  • デジタル処理にてセラミックスを作製・・・CAD/CAM(CEREC)

CEREC
ラバー印象材
接着剤
歯科用口腔内撮影デジタルカメラシステム

Reason 04精密修復のメンテナンス

歯の治療は長持ちしない

虫歯の治療を受ければ虫歯が治ると思っていませんか?質の悪い虫歯治療を受けると一時的には治ったように思えますが、病気になる前の天然歯とは明らかに人工物が装着されているので歯の状態は変わっています。
口腔内の細菌が付着しやすく、接合部からは細菌が再侵入しやすくなっています。この状態では歯ブラシを頑張っても再発を起こし、再治療を繰り返しながら歯を失ってしまいます。

当クリニックにおける修復治療の考え方

虫歯などにより天然歯を削って人工物で補った際、装着直後は機能性、審美性ともに良好です。しかし口腔内は細菌、唾液、強い咬合力が常に加わる過酷な環境のため劣化が進み、装着直後の新品のままではいられなくなります。口腔内は常に変化します。
劣化のスピードをできるだけ抑えて長持ちさせるためには、過酷な口腔内で耐えられる性能の高い精密修復を歯科医師が行い、患者さんはそれを維持していただけるようメンテナンスを行う必要があります。
当クリニックでは患者さん個々の状態に合わせてリスクを最小限に抑えて長持ちする修復物を提供するために、欧米の補綴専門医が採用しているエビデンスと施術を採用しています。

治療しないことを目指そう

治療歴のある歯は天然歯より細菌や強い力に対して不利な点が多く、より慎重な管理が必要となります。最も良いことは虫歯にならない、修復をしない「治療せずに済むこと」だと考えます。
これを達成するためにはメンテナンスは必須です。メンテナンスで治療が不要になれば、虫歯の成功率も高いコストも関係ありません。当クリニックがメンテナンスを強くお勧めする背景はここにあります。

虫歯も歯周病も予防できます

定期的なメンテナンスを行っている人とそうでない人の歯の喪失率が大きく異なっているのは、様々な研究データからもわかるようにもはや常識です。
メンテナンスでは虫歯と歯周病のリスク評価を行い、リスクがあれば根本的な対策を立てていきます。どの場所が虫歯になりやすいのか、どの場所に歯周ポケットがあるのか、かみ合わせによる問題はあるのか、など多角的に調べていき、その検査結果をデータにまとめて管理していきます。クリニックではこの検査結果から歯科衛生士が専用の器具で除去し、歯に汚れが付着している場合は、患者さんに歯ブラシや補助道具を用いて除去する方法をお伝えします。その他、治療歴のある歯の状態・食生活習慣・かみ合わせなどについても対策を練っていきます。
定期的なメンテナンスで歯を守るには歯科衛生士の知識と技術が求められます。また、患者さんの歯を大切にする意識も大切となります。歯科衛生士と患者さんの両方が協力してはじめて、長期的に安定した「予防」が可能になります。
患者さんにはメンテナンスの重要性を知っていただき、病気にならないために歯科医院へ通ってほしいと感じています。

当クリニックの歯科衛生士の所属学会と取得認定のご紹介

  • 日本顕微鏡歯科学会認定衛生士
  • 日本審美歯科学会(ホワイトニングコーディネーター認定)
  • 日本口腔インプラント学会