第41回院内ミーティング
こんにちは。受付の小林です。
先日、午後にお休みをいただき院内ミーティングを行いました。
今回は前回に引き続き栄養医学・サプリメントの話をお伺いしました。
株式会社MSSの光山さんとカウンセラー・歯科衛生士の田代素子さんに来ていただき
サプリメントの活用法について学びました。
前回より深く、また歯科に基づいた症状などを具体的に上げていただき当院でサプリメントを活用していくために
どういった症状や現状を把握すればいいのか
また、お話の聞きかたなど詳しくお教えいただきました。
例えば、糖尿病についてです。血糖コントロールは予防歯科のベースだということを学びました。
血糖コントロールの不良により栄養が失われていきます。
糖質過多でビタミンB群が、インスリン過剰で亜鉛が欠乏します。
それらが欠乏することによって口腔粘膜のトラブルや
唾液緩衝能低下で虫歯のリスク、味覚、舌のトラブル、に繋がります。
HbA1cが高くなる前に予防アプローチができる、とのことで
歯周病の治療や定期健診など衛生士がお口の中で行っていることが
患者さんの体全体に効果をだすということに歯科従事者として改めて身が引き締まりました。
また、貧血についても学びました。
「貧血でなければ鉄は足りている」と言われているようですが、
成長期のお子さんや女性は食事だけでは足りません。
ヘモグロビンが全身を流れている血液中の鉄の数値を示すのに対し
フェリチンは簡単に言うと貯蔵鉄の数値です。
隠れ貧血の指標、フェリチンの基準値はある検査会社の水準が3.6~114ng/mLと幅広くなっているそうです。
幅が広いためおおよその方は基準値内とのことで貧血ではないと判断されることもあるようです。
しかしMSSでは有経女性のフェリチンは80ng/mL以上が目標値とされています。
検査会社の下の水準と大きく差があるのが分かります。
こういうお話を聞くと自分の数値も気になりますが健康診断などの血液検査では項目がなかったので
機会があれば検査していただきたいと思いました。
貧血でなくても鉄欠乏で口腔内に出る症状についてお教えいただいたので、
そういった症状にも目を向けながら診療していけたら患者さんの主訴について
お口の中からのアプローチと共に、少しでも改善できるのかなと思いました。
症状や患者さんとのお話から栄養についてご案内ができるとお口の中だけでなく
心身の健康についてもサポートが出来ると思いますので
わたしはお口の中をみることはないですが、受付でのお話しの際に使えるようしっかり勉強して
少しでも患者さんの役に立てるよう、これからもスタッフ全員で邁進してまいります。